IKEAエフェクト

社会の進むスピードは日を追うごとに加速している。人も情報も、めまぐるしく目の前を通りすぎていく。

トランズアクションが増えるのは経済学の観点では良いことだとされている。だが果たして、私たちの観点ではどうだろう。

人生を豊かにするのはいつの時代も、与えられるものではなく、自分で作ったものではないだろうか。

IKEAエフェクトという言葉がある。自分で組み立てた家具には一層の愛着が湧く。

朝起きてスマホになんの通知がなくたって気にすることはない。ネジひとつから始めたい。

誰かと生きるとき、ぐるぐると堂々巡りで解決しないことも出てくる。新しいオプションが次々にオススメとしてフィードされるが、簡単には流されない意地みたいなものがいま求められるかもしれない。説明書はイメージだけであまり親切ではないが、まずは勢いと勘で組み立てたい。その過程で学んでも良いだろうか。

あたたかい雛菊のローブで迎えてくれるホーラは残念ながら2023年にはいないが、私たちがその役割を果たすことはできる。

平日の仕事終わり、夕飯の後に少しずつ組み立てる。これは一人作業ではない。どこか建て付けが悪かったり留め具が欠けている。ただそれが代替不可能な、趣きのある人生を作るかもしれない。そんな仮説をもとに今日もネジをしめたい。

歯磨き粉に愛、なんでもワンクリックで手に入る時代に、自分にできることはなんだろうと考える。

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