フランス便り 師走

師走の寒空の中、みなさまいかがお過ごしでしょうか。あっという間に今年も終わりですね。

この文章はシャルルドゴールのスターバックスから書いています。毎年、年の瀬は必ず日本に帰っていましたが、今年はこちらで過ごすこととなります。親の顔を見たり、久々に友人にも会いたかったので残念ですが、なんとか夏に一度帰れればと思っています。

さて、今年はみなさんにとってどんな一年だったでしょうか。私にとって、2022年は人生の変わるようなドラマチックな一年となりました。キャリアが大きく動いているというのもありますが、私生活の面で、フランスというヨーロッパのカルチャーセンターで過ごす経験が自分の価値観の根幹を揺さぶっているように感じています。他の物事と同様、その最中を生きているいま、簡単に言葉で纏めることは難しいですが、数年後ふりかえって大きな財産となることを予感しています。

最近は、世界の大きさを見くびらないことについて考えています。物が分かるようになってくると、これはきっとこうなるだろう、この人はきっとこういうだろうと経験則で思い、そこに結果を誘導するような行動や発言をする場面が多いかと思います。

例えば、キャリアについて深く悩んでいるが、この友人はきっと会社に残る方向で説得してくるから、会社で上手くやっていくためのアドバイスをもらうというアプローチで質問してみよう。

または、いま彼女の放った一言にひどく傷ついたが、きっと笑って誤魔化されるのでこちらも無かったことにして流そう、という具合に。

こういう小さなホワイトライは、自分や相手の体面を守るのに有効な一方で、真実に近づくことから自分を遠ざけるんじゃないかと感じています。人の知見、世界の広さや複雑さを過小評価している。

しんどい状況もたくさんありますが、できるだけ真実を語ること、予測できる結果を意識的に忘れて、正しいと思う行動をしてみること。瞬間的な手痛さはありますが、そうやって世界に身を委ねることが真実に近づく一歩かもしれない。そんなことを考えています。

みなさん世界のどこにいても、暖かくして年末年始をお過ごしください。南半球のそこのあなた以外!

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