サンパウロでの男の一人暮らし。
折角一人で生活している割には、
華のない生活を送っているな、と思う事もある。
仕事から帰り、スーパーで肉と野菜を選び、
料理して食べ、重りを上げて、たまに走り、
ギターを弾いたり、少し読み物をして、寝る。
そこに楽しさを見出している部分もある。
牛肉の部位を勉強して、脂肪量を把握したり
(ポル語なので大変だ)、
生野菜に合うドレッシングを調合してみたり
(今日はハラペーニョソースを買った)、
サンパウロのスーパーで永遠にウンウン悩む
日本人がいたら、それが僕です。
運動も、
スミスマシンでどの角度で何キロ上げると、
次の日に良い感じに胸の上部に筋肉痛が来るか、
明日は会食なので今日は多めにやるか、
何気ないひとつひとつをよく考えて
深めるということ。
大SNS時代。
インスタを開けば、
顔の良い人間が楽しく皆で寿司を食べてる。
それはSNSがそういう場所だから。
皆が楽しい瞬間を共有する場で、
僕だってスーパーで肉を選んでる男の様子、
きっと見たくない。
只、光に影は付きもので誰にでも暗い瞬間はある。
もっと言えば人生が光る瞬間や真っ暗闇になるのは
ほんの一瞬で、人生の構成要素の8割は「普通」だ。
その普通や、普段、をどう深めていくか。
普段の、友人や家族との会話を楽しむこと。
会話の際は、スマホを目に入る所に置かないこと。
より深く会話を出来るよう、
半径500mにいる人間の人生に、
普段から深く思いを馳せること。
どういう態度や仕草で話を聞くのが良いか、
たまに考えること。
喫茶店や飲み屋では、
できれば対面より横に座った方が良いこと。
運動をするのであれば、
栄養学についても知見を深めて、
タンパク質だけでなく、
ビタミン・ミネラル・繊維を色んな食材で摂り、
よりトレーニングの効果を増やし、若々しくあり、
健康寿命を延ばすこと。
そういう、日々の生活の「普通」の質を
高めていく事を最近は楽しんでいる。
直感に反するが、そういう普通を高めていく事が、
人生を鮮やかに彩りその質をグッと底上げする。
幸せは結果でなく、その過程にこそある。
という仮説を持って生活している。
俺の人生の大方は普通だが、
スマホの画角にはおさまらない。
俺の人生はインスタより深く、デカいのだ。

サンパウロはレストランやバーの宝庫。